こちらの記事で書いた通り、私は中学校で初めて英語に触れました。早々に英語が分からなくなり(特に文法でつまずいた)、苦手意識を持ちました。
それでも今は英語講師をやれるまでに英語が好きになりました。
(生徒さんA):苦手だったのに、どうして英語を得意科目にしたんですか?Junko先生、どうやって英語を勉強したんですか?
という質問にお答えします!
講師Junkoの中学→高校→大学→留学→社会人期の英語勉強法
一番最初に思いつくのは、音楽の力
中学・高校時代は毎日FMラジオを聴いていました。宿題をするとき、雑誌を読むとき、ぼーっとするときなど常にBGMとしてラジオをつけていました。ラジオの面白いところって、かけっぱなしにしているとふと知らない曲が流れてきたり、流行っている音楽はジャンル問わず流れるので、洋楽も混じるんですよね。なので洋楽もよく耳にしていました。
その流れで、当時流行っていた「未成年」というドラマに使われていたカーペンターズのベストアルバムを買いました。続いて王道のビートルズのベスト盤も買いました。辞書を片手に、英語の歌詞カードに小さく鉛筆で調べた英単語の意味を書き込んでいました。そして英単語を聞き取れるまで何度も再生し、歌えるようになるまで何度も練習していました。先日久しぶりにカーペンターズのTop of the worldを聴いたら、不思議なもので自然と口が動き始めました。頭がというより、口が覚えている感覚でした。
洋楽を聞いていたことが教科としての英語が得意科目になった理由とまでは考えにくいですが、英語=楽しいもの、という気持ちになれたのは洋楽のお陰だと思います。
補足ですが、AMラジオは聞いたことがなく、NHKラジオ英語で英語を学んだことはないです。
英単語の丸暗記と文法理解
英語が得意科目になったのは高校時代のこと。なんで急に得意になったのか、あんまりコレという理由が見つからないんですよね…。私は完全な文系人間で、数学の数式は大嫌いだったけど、英文を分解して読み解いたり、古文を分解して現代訳に置き換えるのは大好きでした。英語の勉強法は、ひたすら英単語を丸暗記することと、文法のルールを教科書に出てくる順番に覚えることでした。塾に通っていなかったし、両親も教育熱心ではなかったので(笑)、英語の参考書は高校で使っていたものだけを使って大学受験しました。同じテキストを何度も何度もやりました。
中学高校で英語を人前で口にしたことは英語の授業以外なかった
田舎に住んでいたので、町で外国人に出くわすことは皆無でした。中学・高校でASL(アシスタントティーチャー)が授業に出ることはもしかしたら数回あったのかも知れないけど、ほぼ記憶にないレベル。唯一英語を人前で喋るのは、英語の授業で音読を当てられたときだけでした。
大学で帰国子女に囲まれ英語劣等感にさいなまれる
晴れて英語専攻の大学生になったものの、早々に違和感を感じる。クラスメイトの話を聞いていたら、「私はどこどこに何年」という帰国子女が多いこと。「あれ?英語が出来ない人が英語を学ぶために来るところだと思っていたけど、違うの?すでに英語ペラペラな人が来るところなの?」とどっかーんと衝撃を受けまして。授業の一部は英語ネィティブの講師が教えてくれるんですけど、帰国子女の生徒と私とではレベルが違過ぎて、なんか馬鹿にされているんじゃないかな、という劣等感(被害妄想)がずーっとありました。
それでも留学したかった
受験する時点で、ここの大学なら交換留学制度がある、とパンフレットで調べて受験し入学した経緯がありました。(当時はインターネット環境がなかったので紙のパンフレット上の情報がすべて)
大学内の留学センターで相談したら、当時のTOEFLの点数を見てカウンセラーが、「この点数じゃ交換留学生になるのは無理」とばっさり斬られました。けどそこからサークル活動もバイトもほどほどにし勉強に集中することを決意。
大学時代の英語勉強法
学内に英語のビデオを見たり、海外のニュース番組を見れる部屋がありました。そこに毎日のように通って洋画やニュース番組を見ていました。次第にここにある洋画だけではつまらなくなってきて、近所のレンタルビデオ屋さんで洋画を借りてました。
それから一人暮らしの自宅でもニュースを英語で聞きたくて、調べたら民放の夕方のニュース番組とNHKの19時のニュース番組が副音声対応していたので、その2番組を英語の副音声で聞けるようにするために一人暮らし用の小さなテレビを買い替えた記憶があります。(元々持っていたテレビは副音声が聞けないテレビだったので)
また、大学のネイティブ講師と学内の生徒が参加できる「英語チャットルーム」なるものが週一回行われていて、自分に鞭を打って参加していました。それまでスピーキングなんてやる機会がなかったから、英語の喋り方がそもそも分からず…言葉に詰まるし、ほかの学生の方がやっぱり上手だし、そもそもなんて言ってるか分からないし、、、とコンプレックスの塊の私には辛かったけど、でもやらないと喋れるようにならない、と思って。そのうち常連になって、ネィティブの講師とも顔見知りになると少しずつたどたどしいけど言葉を発することができました。
大学時代、私の英語力を上げたのは、こうした授業以外での勉強だったと確信しています。それじゃあ大学の授業って何するところなのよ、って感じもありますが…。ただ授業に出ただけだと、まったく英語を喋れるようにならなかった自信があります(汗)。
目指していた交換留学生の審査基準は、志望理由のほかTOEFLという試験の点数だった気がします。大学の図書館でTOEFL対策の勉強を日々やって、晴れて交換留学生に選ばれました。一時は「無理」と言われたけど諦めなくてよかった!
アメリカ留学時代の英語勉強法
留学先では、英語を学ぶのではなくて、英語で学ぶ、という感じ。
リーディングに関しては、日本の学生じゃ考えられないくらい分厚い教科書を読む必要があって、どこに大事そうなことが書いてあるか勘を働かせて(全部読んでたら間に合わない量だった)ざーっと読む訓練をしているような感じでした。その中で分からない単語を辞書を引いて覚えていきました。
一番欠けていたスピーキング力については、まずアジア人を中心とした留学生仲間とすぐに打ち解けて少しずつ留学生仲間と英語を話すのに慣れていきました。授業ではたいていはクラス内にアジア人は自分一人という状況で頼れる人はいません。分からないことや困っていることは授業後に教授の元に行き聞くこともありました(授業内容について深く聞くレベルじゃなくて、課題の範囲、提出期限など、聞き逃したら単位を取る上で死活問題なので必死だった。)授業によっては、グループワークをしてプレゼンをすることもたまにあり、人前で(しかも全員ネイティブって…)英語でプレゼンするなんて苦痛でしかなかったけど、この経験はその後社会人になって非常に役に立ちました。
リスニング力については、最初は何と言っているか分からなかったけど、挨拶や日常会話では、毎回この場面ではこういう風に言う、という経験を重ねる中で聞き取りやすくなったのと、授業が英語なので嫌と言うほど英語を聞いていたため、自然と聞く力がついていきました。加えて、寮の部屋ではよくMTVで流行っている洋楽を聞いて、パソコンでも音楽をつけながら勉強して、歌詞を知りたくなったら調べていました。洋楽を聴くのは貴重な息抜きの時間でした。
殻を破ったアメリカ縦断一人旅
8か月あった留学期間のうち、前半が終わったころに冬休みがあって、一人でアメリカの東海岸を列車や長距離バスを使って旅行しました。シカゴ、トロント、ニューヨーク、マイアミと南下して最後また北上して戻るのですが、コミュニケーションの機会に恵まれました。電車に乗れば誰かが話しかけてくれたし、列車の手配や宿の手配で生き延びるために英語を使わざるを得ませんでした。生きた英語を聞き取れるし喋れる!と殻を破った瞬間でした。アメリカでもやはり、学内の授業より「課外授業」が私の英語力・コミュニケーション力を上げてくれました。
そうこうしているうちに、8か月の留学期間が終了。まだ自分の英語がモノになったという実感はないけど、英語が分かるようになったな、くらいのレベルで帰国となりました。
社会人時代の英語勉強法
社会人一年目に就いた仕事は電機メーカーの海外営業でした。アメリカ人の顧客を担当していたので、毎日ネィティブが書いた大量のメールをダッシュで読み流していました。留学時代に培ったリーディング力を社会人になっても維持できたのはラッキーでした。毎日深夜まで残業するのが当たり前な日々が3年続き、プライベートで英語を勉強する意欲・気力はなし。でも仕事上でアメリカ人のきれいなお手本とも言える英文を読み、電話会議でスピーキングとリスニングを鍛えられたのは、やはりラッキーなことでした。
流れ的には、この辺で、英語より中国語にはまる時期が訪れます。
中国語ラブ!な期間を経て・・・↓
その後、翻訳の仕事に就きました。これまた大量の英文をざっと読み流しリサーチする必要があったのでリーディング力を維持できました。リスニング・スピーキング力は明らかに落ちましたけど。TOEICで955点取れたのは、リーディング力と語彙力のお陰かなと自己分析。
その後も職を転々とし、子育てモードに入り、今に至ります。
子供が生まれてからはどうやって英語を勉強したのかについては、また機会があれば書きますね!
今の自分の英語力を分析すると、英語のメールや資料を読む機会がなくなったのでリーディング力はがた落ちです。語彙力も子育て関係の語彙ばっかり増えて、TOEICに出るような単語はすっかり忘れてしまいました。スピーキングは…これも伸びたように思いきや、そうでもないんです。我が子相手にしか英語を話さないので、ネイティブと話す時のような緊張感がなく以前仕事で英語を喋っていた時と比べると落ちました。あれ、落ちた能力ばっかりじゃん!がーん。
あ、でもね、今の私は発音を良くすることに燃えております(笑)
自分の発音も良くしたいし、生徒さんの発音を良くするための指導力も磨きたい!
発音力アップに興味がある方は発音クリニックでお待ちしています♪
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以上、私の英語学習歴でした。最後までお読みいただきありがとうございました♡