先日、おうちでライモーフォニックスのワークブックを使いながら、手遊びをやっていたときのことです。弟は聞こえてきた英語を耳から聞いてそのまま真似をしようとするのですが、兄は間違えたくなかったのでしょう。カンニングペーパーみたいなものを作り始めました。
※ どんな手遊びかは、インスタにあげたこちらの弟の動画をご覧ください。
■ 私がしゃべった英語はこれ
Double double this this
Double double that that
Double this double that
Double double this that
■ それに対して長男が書いたメモはこんな感じ
だぼだぼディスディス
だぼだぼだっだ
だぼデスだぼだっt
だぼだぼディスだっt
いやー、ひどい。
英語を完全に日本語に変換してきました。
なぜ長男はこんな風に書き換えてしまったのでしょうか。
これ、実は外国語学習ではよくあることなのです。
外国語を学ぶ時(この場合「英語」)、母語(わたしたちの場合「日本語」)の影響を受けやすいのですが、その典型的な例の一つが、「英語」を聞いた時に、自分が知っているそれっぽい「日本語」の音に頭の中で勝手に置き換えてしまうのです。
息子の場合、
■ doubleと聞いて「だぼ」に置き換え、
■ thisと聞いたら「デス」とか「ディス」と変換し、
■ thatは「だっ」に置き換えて、
自分なりに言いやすくしたのでしょう(彼のメモに平仮名とカタカナが混在しているのは使い分けているのではなく習いたてなので書きやすい方を適当につかっているだけです汗)
しかし、これをやっちゃうと、もはや発せられた言葉は「英語」ではなくて「日本語」です。
別の例で言うと、appleと聞いて「アップル」と聞こえた!と思って「アップル!」と言ったとします。この場合、「アップル」はカタカナ表記されたとしても、これって日本語の音です。英語の音ではありません。英語はあくまでappleなので。
こうして、それっぽい日本語の音に置き換えて英語風にしゃべる言葉は「カタカナ英語」となり、世の中にあふれています。
この記事では、私の息子の例を挙げて、「私たち日本人は英語を聞いたり喋ったりするときに、無意識に日本語の音に変換してしまいがち」ということをお伝えしていますが、
この事実を知っていると自分が罠にはまったときに「いっけない、やっちまった」と本物の英語だとどういうだろう?と考え直すことができますし、我が子や生徒さんが罠にはまったときに落ち着いて丁寧に正しい道へと導いてあげられます!(1回や2回では直りません。何度も何度も言う必要があります)
幼いほど、変な癖がついていないので修正してあげやすく、変な癖がついている期間が長いほど(うちの長男のように)直してあげるのが難しく、指摘したときの抵抗が大きくなると感じます。ママたち、将来お子さんに発音力をつけてあげたかったら、変な癖がつくまえに(変な癖のもとは母だったりします←自分の体験談です)ママが発音を学ぶことをおすすめしますよー!!
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